不妊治療、体外受精の経験談を自分のための記録と、どなたかの参考になればと思ってつづります。
この記事は、移植周期の移植以降のレポです。
移植周期、前半の記事はこちらです。
いよいよ移植日
移植日は膣剤の使用時間に指定がありました。
これまでは、午前中の早めの時間という決まりだけでしたが、この日は朝7時までに済ます必要がありました。
持ち物は移植手術の同意書のみ、服装はひざ丈よりも長いスカートと事前に言われていました。
病院に着くと、まずは看護師さんから移植後の注意事項と移植以降に使う薬の説明がありました。
移植後の注意事項はこちらでした。
・移植当日は湯船につからない。出血がある場合は翌日も控える。
・強く腹圧をかけるのはNG。重たい荷物を持つ、激しい運動などがよくない。
・水分をいつもより1リットル以上など多めに摂る。ホルモン剤の影響で血栓症のリスクが上がっているため。
・過度の安静は控える。水分と同じく、血栓症を予防するため。
移植後数日は安静にする、いわゆる「お姫様生活」を推奨する病院もあると聞いていたので、比較的、普段通りに過ごしてよいとのことで意外でした。
不妊治療は病院によって考え方や方針が本当に違うんだなあと思います。
着床のためには振動もよくないと聞いたことがあったので、自転車に乗ってもいいかを聞いてみました。
すると、乗っても問題ないが、舗装されていない道や段差は避けた方がいいとのことでした。
また、アルコールと生ものを避ける以外は好きなものを食べていいようでした。
薬は、これまでも服用・使用していたエストラジオール、デュファストン、ワンクリノンにセフカペンという錠剤が追加されました。
セフカペンは抗生剤で移植当日から翌々日の朝までの服用のため、基本的には移植前の薬が妊娠判定日まで続くことになります。
薬のスケジュールはこちらです。
タイミング\薬の名前 | エストラジオール | デュファストン | ワンクリノン | セフカペン | 通院 |
D20 | 朝昼夜3錠ずつ | 朝昼夜1錠ずつ | 朝1回 | 帰宅後、就寝前に1錠ずつ | 〇移植 |
BT1(移植から1日目) | 朝昼夜3錠ずつ | 朝昼夜1錠ずつ | 朝1回 | 朝昼夜1錠ずつ | |
BT2 | 朝昼夜3錠ずつ | 朝昼夜1錠ずつ | 朝1回 | 朝1錠 | |
BT3~13 | 朝昼夜3錠ずつ | 朝昼夜1錠ずつ | 朝1回 | ||
BT14 | 朝昼夜3錠ずつ | 朝昼夜1錠ずつ | 朝1回 | 〇妊娠判定 |
説明の後、採卵の日にも来たリカバリースペースで準備、待機の後、手術室で移植となりました。
採卵とは違って着替えはせず、ショーツを脱いで不織布の帽子をかぶり、スリッパに履き替える
のみで準備は完了。
手術室で脚の開くあの椅子に座ってからの待機時間が長めだったのですが、その間ずっと看護師さんが1人ついていてくださり、いろいろお話ししてリラックスできました。
その方も体外受精を経験されているようだったので、「あの薬がつらいですよね~」など話せました。
また、移植の流れもこの時間でお話ししてもらえて、まず膣内の消毒してから解凍した胚盤胞をカテーテルを通して子宮内に入れ、その様子は映像で一緒に確認しますよとのことでした。
先生が来る前に培養士さんが入室してきて、名まえと生年月日の確認がありました。
移植をしてくださるのは院長先生。
先生が来てからは早くて、椅子が上がる&脚が開いておそらく膣を開く器具を使って丸めた脱脂綿を使って3回ほどグリグリしていました。
何をしているのかは見えませんでしたが、待っている間に器具や丸めた脱脂綿がいくつも用意してあるのを見ていたので、あれらを使っているのだろうと思っていました。
その時から例の看護師さんが頭の方に来てくれて、「痛くないですか?」など声掛けをしてくれました。
手術室の隣にある培養室の扉が開いていて、「そこで培養士が卵を用意していますよ」とも教えてくれました。
消毒は採卵の時もしていたようですが、麻酔で眠った後だったので、感覚があるときにする消毒は初めてでした。
膣の奥?の方をこすられるような嫌な感じは確かにありましたが、痛くはなかったです。
たしかここらのタイミングで、先生が看護師さんに「30度で」と言っていたのですが、後で調べてみると、これはカテーテルの種類(角度)を言っていたようです。
その後、エコーを入れて子宮の映像をモニターに映すセッティングができてから、カテーテルを入れますとのことでしたが、カテーテルが入った感覚はよくわかりませんでした。
が、エコー映像ではうっすらとカテーテルらしきものが映っていました。
また、子宮内膜も白っぽく映っていました。
胚を入れる時も白く映っていてわかりました。
これら、どこに何が映っているかはすべて看護師さんが教えてくれて、これから何をするかの声がけを先生、エコーを見ながらの実況を看護師さんがしてくれる体勢でした。
それから、カテーテルの中に胚が残っていないかを培養士さんが確認して問題ないとなり、エコーや器具も取って終わりました。
この時、看護師さんが胚の映ったエコーの写真を渡してくれて、先生からは「いい場所に置けたよ」と言ってもらえました。
先生によると5~10mmの位置に置くのがいいそうで、7mmあたりの場所に置いたとのことでした(この位置の測り方、後で調べたところ、子宮底からの距離のようでした)。
この日は、体外受精を始めてから初めて診察がなく、身支度をしてすぐにお会計をして帰宅しました。
いろいろ考えすぎてストレスになるのが何よりよくないと思うので、これから妊娠判定日までの2週間は腹圧と水分摂取、薬忘れだけ気を付けて、いつも通りにのんびり過ごそうと思います。
妊娠判定日
移植からちょうど2週間後に妊娠判定をしてもらいに病院に行きました。
この日の流れは採血、内診、診察、薬の受け取りでした。
わたしの行っている病院では血液検査で妊娠判定を行います。
血液検査の結果が出るまで30分ほど待ったのちに、内診に呼ばれました。
採血の際に看護師さんから「次は診察でお呼びしますね~」と言われていたのと、内診室に入った時に、また別の看護師さんが「採血の結果から内診もすることになりました~」と言われたので、「これは…!」と思いました。
前々回、移植日を決めた通院時に看護師さんから、移植の2週間後なら赤ちゃんの入っている袋(胎嚢)が見えるかもしれないと言われていたのもあり、期待が高まりました。
内診はいつもは院長先生か外部の産婦人科の先生(どちらも男性)なのに、この時は女性の、おそらく看護師さんだったのが新鮮でした。
エコーの棒を入れた後、「1個移植ですか?」と聞かれ、「とても小さいですが赤ちゃんの袋が見えます」と言われました…!
そして、これまたいつもと違って、こちらと仕切られているカーテンがそっと開いてエコー映像が見えるようにしてくれました。
見ただけではよくわかりませんでしたが、看護師さんの説明で黒く小さな胎嚢があるとわかりました。
しかも、角度によっては2つ見えるという…!
だから、1つの胚の移植かを聞かれたようです。
その後、診察があり、hCGが4ケタ台あり、妊娠していると告げられました…!
次回の通院は7~12日後から選べて、7日後に行くことにしました。
その時は、心拍の確認ができるのかな?と思っていたのですが、そのことは特に言われず、双子かどうかを確認しましょうね~ということでした。
妊娠できたと言ってもらえてうれしかった半面、まだまだ安心できる時期ではないため、複雑さもあります。
引き続き、ストレスをためないようにリラックスしていつも通り過ごしたいと思います。
薬は、移植後と同じ、エストラジオール、デュファストン、ワンクリノンの3セットが続くことになりました。