不妊治療、体外受精の経験談を自分のための記録と、どなたかの参考になればと思ってつづります。
この記事は、採卵周期の採卵後のレポです。
採卵までの記事はこちらです。


採卵後の通院は2回
採卵後の通院は2回でした。
採卵の3日後の通院の目的は、採卵後の卵巣の状態、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になっていないかの確認、採卵の1週間後の通院は、採卵した卵子が受精・凍結できたかの確認のためでした。
通院タイミング | 診療内容 | |
⑥ | D16(採卵後3日目) | ・血液検査(各種ホルモン、貧血、血栓症) ・パルスオキシメーター ・内診 ・診察 |
⑦ | D4(採卵後7日目) | ・診察(受精卵凍結結果確認) |
採卵の後はOHSSの不安
⑥の通院(採卵周期6回目の通院ということです)では、おなじみの採血→内診→診察という流れでしたが、採血の際にパルスオキシメーターをしたのがイレギュラーでした。
パルスオキシメーターは採卵中もしていたので、OHSSの兆候はパルスオキシメーターで何かしら確認ができるのかもしれないです。
内診では、今回は卵巣の大きさ(腫れ)の確認がメイン。
卵巣は通常2~3cmほどなのだそうですが、この時は6cmぐらいあり、少し腫れているようでした。
また、診察で血液検査の結果を聞いたところ、やや貧血気味の数値が出ているとのこと(もともと貧血ですが、最近はギリギリ基準値内でした)。
しかし、先生によると採卵の後に血液が増えるのは危険らしく、そこまで気にしなくていいということでした。
話が逸れますが、わたしの通う病院の先生はこのように不安なことが起きても、なるべく前向きな言葉がけをしてくれると感じていて、安心して不妊治療ができていると感じます。
話は戻り、とはいえ、卵巣は腫れているので、引き続き、水をいつもより1~2リットル多めに飲んでOHSSにならないようにしましょう、ということで診察が終わりました。
なお、この翌日、採卵から4日後に生理が始まりました。
生理が来たらOHSSの心配はほぼなくなるとのことだったので、安心しました。
受精は?そして凍結は…?
⑦の通院は診察のみでした。
というのも、この日の目的は採卵した卵子と精子がどうなったのか、を聞くことだけだったからです。
わたしの病院では、凍結できたか否かだけでなく、受精できたかどうかもこの日までは知らされませんでした(病院によっては受精や凍結結果を電話やメールで知らされるところもあるみたいです)。
そのため、採卵からの1週間は本当に不安でいっぱいでした。
ただ、採卵した数が多めだったので、凍結数が10個以上になりそうな場合は電話するかもしれないですと先生から言われていましたが、連絡がなかったので、「10個以下なのかな…」と週の後半には思っていました。
なお、「凍結数が10個以上になりそうな場合」と言われていたのは10個以上の凍結になると金額が高くなるためです(金額の設定は病院によって異なります)。
そんなわけで、この日は「1つでも凍結できていたら上出来」と思いながら向かいました。
そして、いよいよ診察…!
先生との間には机があって、診察室兼カウンセリング室のようになっているのですが、その机に紙が1枚置いてありました。
その紙が目に入った瞬間の安堵ときたら…(;ω;`)
紙には凍結できた胚盤胞の画像が載っていて、そこには6つありました。
そこに至るまでの過程を先生が説明してくれたのですが、この時は頭が真っ白で何も入ってきませんでした。
後日きちんと聞いたところ、受精したのが14で、内訳は体外受精が11、顕微授精が3、最終的に胚盤胞になったのはすべて体外受精したものとのことでした。
凍結が無事にできたので、移植周期の話もしました。
ピルを飲んで次の生理を2週間ほど早めることもできると提案してもらいましたが、旅行を控えており、生理を早めるとちょうど旅行のタイミング近辺で移植になりそうだったので、そのまま生理を待つことにしました。
採卵周期の感想
渦中の時は、自己注射も通院も言われるままに淡々と(時にビビりながら)こなすという感じでしたが、過ぎてみると大変だった期間はぎゅっと凝縮された短期間だったように思います。
通院回数も思っていたより少なかったです。
わたしにとっては、自己注射をしたことが最も記憶に刻まれており、大げさかもしれませんが、「自分はこんなこともできる人間なんだ」と感じていて、この体験(生々しいですが針が皮膚を突き刺す感触)は生涯忘れないんじゃないか…と。
最近は、何かしらの嫌なことも「自己注射よりはマシ」と思えるようになりました。
この経験を通してひと皮むけたのかもしれません。。笑
あと、費用面で、いい感じに高額療養費制度を使えたのがよかったです。
具体的には、採卵周期の生理が月初に来たので、周期をまるっと月内に収められたので、投薬~採卵~凍結にかかる費用をおよそ半額ほどにできたと思います。
最初の検査を除いた採卵周期の通院期間は20日ほどに収まったので、生理が月初~10日頃までに来た時が費用負担を抑えて採卵できるチャンスかもしれません。
…と言いつつ、たまたまそうなったらラッキーぐらいの感覚でいるのがいいと思いますが。
移植周期については、こちらの記事にまとめています。